STORIES for CHILDREN by Sister Farida

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げき -- 発表して友達にも見せてあげよう!
子どもの発表会むけの

55. む実のつみでろう屋に 3


ろう屋のとびらが、バンという音を立ててしまりました。見はり人はかぎをかけ、去って行きました。ヨセフは鉄ごう子のおくにすわっていました。む実のつみで!ヨセフはただ、正しいことをしていただけです。それなのに、こうしてとじこめられてしまったのです。理かいできますか?

ヨセフは考えこんでいました。

(考えている所に、音楽をそえる)
思いめぐらしていたのは兄さんたちのことでした。何年か前に、兄さんたちはヨセフをどれいとしてエジプトに売ったのです。かれらはヨセフをきらいました。神様が、ヨセフはい大な主けん者になると言ったからです。

ピラミッドとファラオのこの国で、ポティファルと言う人がヨセフをどれいとして買いました。ヨセフはどんな仕事もよろこんでこなしました。このファラオの役人はこんなにすばらしい使用人を見たことがなく、おどろいていました。ヨセフがすることは何でもうまく行きました。しっぱいすることなんて全くなかったのです。そのひみつをそっと教えましょうか?そうです、神様がヨセフとともにおられ、ヨセフを助けました。

ポティファルはかれに、家と畑のかん理と仕事を全てまかせました。ヨセフはたよりがいがあり、それにとてもハンサムでした。ポティファルのおくさんはヨセフにほれぼれしてしまい、かのじょのだんなさんになってほしいとまで思うようになりました。

これは正しいことでしょうか?神様のりっぽうには、「けっこんかん係をこわしてはならない」と書いてあります。それは今も昔もかわりません。ヨセフは神様のことをよく聞いていたので、まどわされることはありませんでした。

ある日おくさんはふたたびヨセフをゆうわくしようとしました。

だれかがあなたを悪いことにゆうわくしようとしたら、あなたならどうしますか?ヨセフを見習いましょうね。ヨセフはその場から立ち去り、つみから一歩きょりをおきました。おくさんがヨセフの服をつかんだ時、ヨセフはその手をふりほどき、服をのこして走り去ったのです。ヨセフは自分の主人のおくさんとつみをおかすことはしませんでした。おくさんはいかり、ひどい計画をたくらみました。かの女のだんなさんが出ちょうから帰った時、かの女はだんなさんに、「ヨセフがおくさんの部屋に入って来て、おくさんとなかよくしようとした」と話したのです。おくさんが大声でさけぶと、かれは急いでその場を立ち去り、自分の服をおきわすれましたと。

ポティファルはこのうそをしんじ、ヨセフに向かっていかりをもやしました。そしてすぐにかれをろう屋に入れさせました。

でも神様はろう屋の中にいてもヨセフといっしょです。ですからヨセフの話はまだまだ終わりではありません。

神様はヨセフに対して、もっともっとたくさんの計画がありました。それはまだかくされたままですけどね。

次の回では、ヨセフの身に実さいに起こった、このお話しのつづきが聞けますよ。


登場人物: 語り手

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