Home -- Japanese -- Perform a PLAY -- 003 (Pig slop or banquet dining)
3. ぶたのエサか、おいわいの食事か
悲しそうにまどのそばでたたずむ父。数日前に、一番下の息子が家を出て行ったのです。何も言わずに出て行ってしまったのです。お父さんからゆずり受けたお金を持って、道を下って行ったのです。後ろをふり返ることもありませんでした。
お父さんは息子をあいしています。息子はどこに行ってしまったのでしょう?元気でやっているのでしょうか?
息子は遠い国に行って元気でやっていたみたいです。お金も十分にあって友だちもたくさんいて、遊んでばかりいました。楽しみ、笑い、お酒をのみ、そして、自分でもよくないと分かっているようなことばかりをしていたのです。かれはただ他の人たちのすることを、同じようにやっただけでした。そのうちお金がつき、友だちもいなくなりました。
やがてその国では仕事がなくなり、かれも食べることにこまり始めました。ついに、ある農家でやとってもらいました。ぶたの世話です。当時はだれも見向きもしないような仕事でした。おなかがぐうぐう鳴り、ぶたのえさでも食べたいほどでしたが、それさえ、かれにはゆるされませんでした。空ふくで身も心もボロボロになって、くさいぶたのとなりにすわって考えました。
お父さんは自分をあいしている。かれはそんなことを考えついたでしょうか?
そしてとつぜん立ち上がり、心に決めました。
息子: 「家に帰って、『これからはきちんとします、すみませんでした、私は自分勝手なことをしてしまいました』とお父さんに話そう。」
本当にかれは正直にあやまろうと決めたのです。
お父さんの家からまだ遠くはなれた所を歩いていたのに、お父さんは息子だとわかりました。すぐにあいする息子のもとにかけよって行きました。
息子が何かを言い始める間もなく、お父さんはかれをうでにだきよせ、キスをしました。うれしさのあまり使いの者の所へ行き、言いました。
お父さん: 「急いで息子に一番よい服を着させなさい。指わをはめさせ、くつをはかせなさい。それからパーティーの食事を用意するのです。みんなでおいわいしようじゃありませんか。死んだと思っていた息子が帰って来たのです。いなくなっていた息子が見つかったのです。今はこうして帰って来て、またわたしのもとにいるのです。」
このお父さんが息子をあいしていたように、神様もあなたのこと、わたしのこと、みんなのことをあいしています。神様は、わたしたちみんなが神様のもとに来て、神様といっしょに生きることをのぞんでおられます。それだから主イエス様は、このお話をされたのです。
神様のあいもっと知って、どうしたら神様のもとに来ることができるか、知りたいですか?
そうだったら、ぜひ、れんらくをください。
登場人物: 話し手、息子、父
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