Home -- Japanese -- Perform a PLAY -- 031 (Alarm on the farm)
31. 農場での火さいけいほう
トムのことを知っていますか?トムは南アメリカに住んでいます。たん生日に、本物のひよこをもらいました。トムはそのひよこをたった一人で世話しました。やがてひよこは成長してにわとりになり、黄色くてふわふわの毛は白い羽にかわりました。それでトムは、そのにわとりをホワイトさんと名づけました。な屋の中にすを作ってやり、ホワイトさんはたまごをうむたびにそれを知らせました。 (にわとりの鳴く声)
こく物が高く生いしげるようになったころ、ホワイトさんはもうたまごをうまなくなりました。
トム: 「ねぇママ、ホワイトさん、どうしたのかなぁ?たまごをうまなくなっちゃったし、よくこく物畑に入って行っていなくなっちゃうよ。」
お母さん: 「待って、様子をみていなさい、トム。」
お母さんはにっこりとしました。それから何週間かすぎたころ、トムにはその理由がわかりました。
トム: 「ママ、見て!」
ホワイトさんはこく物畑から、たくさんのひよこたちをつれて出て来たのです。トムのよろこびと言ったらありませんでした。
(サイレン)
ある日、火さいけいほうが鳴りひびきました。こく物畑がもえてしまったのです。もう少しで家までもえてしまう所でした。
トム: 「ホワイトさんはどこ?もしかして・・・」
もしものことなんて考えたくもありませんでした。トムは畑をさがしました。
でもトムが見たもの。それは、やけこげてトムの前に横たわるホワイトさんでした。そして、にわとりの下にはこわがるひよこたちがすわっていました。
トム: 「なんてこと!」
お母さん: 「動物っていうのはきけんをすぐにさとるものなのよ。火事が起こった時、ひよこはお母さんの下にかくれたんでしょうね。にわとりは飛んでにげてしまうこともできたでしょうけど、ひよこにはそんなことできないでしょ。ホワイトさんは自分の子どもたちをとってもあいしていたから、子どもたちの上に自分の羽を広げて、火に当たるのは自分だけになるようにしたのよ。ホワイトさんは、子どもたちが生きのこれるように、自分をぎせいにしたのね。」
お父さん: 「それはまるで、主イエス様のあいのようだね。トム、イエス様は、わたしたちが生きられるように、自分から進んでわたしたちのために死んで下さったんだよ。このこと、わすれないようにしようね。」
登場人物: 語り手、トム、お母さん、お父さん
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