Japanese, Dramas: Piece 052 – コンパスなしでハワイへ

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げき -- 発表して友達にも見せてあげよう！

子どもの発表会むけのげき

52. コンパスなしでハワイへ

わたり鳥が飛び立つ時に、電線に集まっている所を見た事がありますか？わたり鳥はその時、旅を前にわくわくしているでしょうか。

こま鳥やつばめ、こうのとりなどは、毎年決められたほぼその日に、南に向かってい動します。だれがかれらに向かって、引っこしの時が来たと言うのでしょうか？つくり主である神様が、かれらの中にそうプログラムに組みこんだのです。

鳥たちは神様の指じにしたがい、そうすることで、命がすくわれるのです。

鳥の中には、10.000キロメートルものきょりをい動し、春になると元のすにもどるものまでいます。きせきだと思いませんか？

むな黒という鳥を知っていますか？むな黒は、こおった地面が年中とけることのないアラスカに住んでいます。むな黒の赤ちゃんがたまごからかえるのは、26日後の事。かれらはクランベリーや太ったいも虫などがお気に入りです。大人になると、はとくらいの大きさに成長し、羽は緑がかった金色に光ります。あまり上手く歩くことはできないのですが、飛ぶのはお手の物です。それもそのはず、飛ぶことの方が、むな黒にとってはずっと重ようだからです。というのもむな黒は、冬の休かをハワイですごすからです。つまり88時間む着りくひ行です。

話し手: 「研究者にとってその旅は、大きな七ふ思ぎです。出発前になるとむな黒は、自分の体重のおよそ半分ほど太ります。あなたの体でそんなことが起こったら、なんて想ぞうできますか？そして飛行中は羽を250.000回も羽ばたかせます。あなたは休けいなしで250.000回もうで立てふせをすることができますか？鳥用の速度計があったとしたら、時速やく51キロメートルです。
むな黒の体重は全部で200グラムほどで、一時間とぶごとに体の0,6 パーセントの体重が落ちます。それをたんじゅん計算すると、目てき地にとう着する800キロメートル手前で力つきて海に落ちてしまうことになります。しかしそうなることはありません。なぜならV字飛行においてもっとも体力を使う先頭の飛行を交代して行い、体力を温ぞんするからです。」

むな黒は、神様がむな黒の中に組みこんだ指じにしたがいます。コンパスも地図も持たずに、夜もきりの中もかん係なく飛びます。若いむな黒はまだハワイに行ったことがなくても、大きな海にうかぶ小さなその島を、ちゃんと見つけるのです。

これはぐうぜんではありません。かれは神様のすばらしい指じにしたがい、神様に向かって感しゃの歌を歌うのです。

わたしたちも、むな黒を見習うべきだと思いませんか？

わたしたちに向けられたすばらしい指じというのは、せい書の中に書かれています。それにしたがう人は、ちゃんとゴールにとう着するでしょう。

登場人物: 語り手、話し手

STORIES for CHILDREN by Sister Farida

52. コンパスなしでハワイへ