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24. それはとてもよかった
五年生のクラスはなんだかざわざわしていました。先生が算数のテストを返しました。
何人かはほっとしてむねをなで下ろしました。そこまで悪くもなかったな、と。
「とてもよい」というせいせきは、みんなが取りたいと思っていますよね。その言葉が、せい書の中にも出て来るんです。
どこに出て来るか知っていますか?神様がすべてをおつくりになったことが書いてある所です。神様のそうぞうのお仕事のひょうかは、「とてもよい」でした。
神様がどんなにすばらしく世界をおつくりになったかと思うと、わたしはすっかり感動してしまいます。かわいらしいハムスター、ねこや犬。見ていると笑ってしまうアリたちや、大きくて強いぞう。こっけいなサルたち、いろんなしゅるいの魚や鳥たち。
その前に神様は木ぎを、また動物が食べて行けるようにいろんな植物をつくられました。 小さなスミレの花も、大きなひまわりも、気高いバラも、いいにおいのするクチナシも。どんな花にも、ふえて行けるようにタネをあたえました。そうぞうの時、神様はすべてをじっくり考えぬいていました。それよりもっと一番はじめには光をつくりました。光がなくてはどんな命も生きては行けないからです。
神様がすべてをつくりました。でもどうやってつくったか知っていますか?
言葉を使いました。神様は「光あれ。」と言いました。するととつぜん明るくなりました。あなたが目で見ることのできるものすべて、神様は言葉を使ってつくったのです。はじめは何もありませんでした。何もなければ、何もたん生しません。
ぐうぜん出て来たのでも、ばくはつが起きてたん生したのでもなく、何でもできる神様が、何もない所から一つ一つたん生させて行ったのです。
そしてその後、さい高にすばらしい出来事が起こりました。
神様は、「人をつくろう。」と言いました。神様はよく考えぬいた後、一人の男の人と、一人の女の人をつくりました。
六日目に、神様は自分のつくったものをすべて見わたし、とてもよろこばれました。本当にすばらしくできたからです。アダムとエバ(神様のつくった男の人と女の人)には、何でもあげました。
だからそのパラダイスの中で神様といっしょにいると、何一つふ自由はありませんでした。おそろしいことが待っている、その時までは。
次の回でお話しするのは、何より悲しいお話です。
登場人物: 語り手 (動物の鳴き声をそう入する)
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