Home -- Japanese -- Perform a PLAY -- 014 (A slap for the King)
14. 王様への平手打ち
昔むかしのお話です。イギリスにバイキングという北ヨーロッパの海ぞくがこうげきをしかけました。バイキングは人々から物をうばい取り、時には人ごろしまでして、家や教会に火をつけました。
イギリスの国王アルフレッドは、一度は勝りをえましたが、やがて反げきされてしまいました。てきは国王をせめたので、国王はおしろを後にし、にげるしかありませんでした。
まずしい人のかっこうをして、森の中に身をかくしました。だれにも知られない王様となってしまいました。それでも、ごくわずかの人たちにだけは正体を明かしました。その一人は、羊かいのウルフリックでした。もちろん、王様の正体をだれかに話すことは決してありませんでした。ウルフリックは王様を自分の小屋にかくまいました。ウルフリックのおくさんでさえ、自分の家にとまっている客がだれなのかは知りませんでした。その客がいつもテーブルのそばにこしかけて考え事ばかりしていることはふ思ぎに思っていましたが、それが王様だと気づくことはありませんでした。
ある日おくさんはおこって言いました。
おくさん: 「もう十分だわ。毎日毎日、なまけてただすわっているだけ。今やいているケーキがこげてしまわないように、せめて見はっていてちょうだい。わたしは井戸に行って水をくんで来るから。」
アルフレッド国王はだまってオーブンに向かいました。王様の頭の中はてきのことでいっぱいでした。もしかしたら勝りへの道がまだのこされているのではないか・・・
ほっぺをビンタされたいたみで、王様はわれに返りました。おくさんが家に戻っていて、ケーキは真っ黒こげ、こげくささと言ったらありませんでした。
おくさん: 「このなまけ者。今すぐ出て行ってちょうだい!」
ちょうどその時、だんなさんがキッチンに入って来ました。
だんなさん: 「おい、おまえは王様に向かってそんな口をきくのか?この人がだれか、おまえは気づかないのか?」
この話がその後どうなったのかは、ご想ぞうにおまかせします。
ただ、この王様の話を聞いていて思い出すのは、主イエス様のことです。イエス様に起こったことは、この王様よりもっとひどいことでした。イエス様が2000年前にベツレヘムのかい葉おけにねかされていた時に、それがだれなのかを知っていた人はほとんどいませんでした。
のちに、神の子としてもイエス様を受け入れることはありませんでした。ただ見下され、追いやられて、ついには十字かにかけられて死ぬのです。
今のこの世の中ではどうでしょう。相かわらずイエス様は、人に知られない王様なのです。
あなたはイエス様を王様として受け入れますか?
登場人物: 語り手、おくさん、だんなさん
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