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145. わたしに1000回命があたえられるなら 6
船が着きました。港に着いた時、ハドソン・テーラーの具合は、とても悪くなっていました。
イギリスでハドソンのちりょうに当たったお医者さんたちは、かれのことを心配していました。
医者: 「テーラーさん、もう中国にはいけないと思います。」
ハドソン・テーラー: 「神様がのぞまれるなら、わたしをふたたび元気にしてくださるでしょう。」
かれの部屋には、中国の大きな地図がかざられていました。ハドソンはそれを見て、イエス様のことをまだ一度も聞いたことのない何百万という中国人を思うと、なみだがこぼれました。
かれはよく、この話をしました。
ハドソン・テーラー: 「わたしは、船に乗って、スン・キアン・フーという場所に行きました。その船の中に、ペーターという人が乗っていました。わたしたちはたがいにイエス様の話をしました。それからわたしは、自分の客室にもどりました。するととつぜん、さけび声と、ばしゃっという水の音が聞こえました。ペーターが船から落ちたのです。わたしは水に飛びこみましたが、ペーターは見つかりませんでした。『助けてくれ!助けてくれ!』とりょうしたちに向かってさけびました。しかしかれらは答えました。『そんな時間はない。わたしたちはりょうをしている。助けたらお金をくれるのか?』と言うのです。わたしは、お金のやくそくをしました。かれらが来るまで、けっこう長い時間かかりました。かれらはペーターを水から引き上げ、わたしはかれに人工こきゅうと心ぞうマッサージをしました。しかしすでに、もうおそすぎました。ペーターは死んでしまいました。りょうしたちが、そんなにれいたんで、むかん心でなければ、かれは助かったかもしれないのです。」
ひどい、ありえない!
ハドソンのねがいは、人びとがすくわれることでした。とくに、かれら自身のつみからすくわれることです。でも今、かれは病気になってしまいました。
ハドソン・テーラー: 「主イエス様、もっともっと多くの中国人があなたをしんじてすくわれるように、五人のせん教しを中国に送ってください。」
そしてかれのいのりは聞かれることになります。それにしても、数百万人の中国人のために、五人のせん教しなんて、それでどうにかなるというのでしょうか?ハドソン・テーラーは、24人のせん教しを、100人を、1000人を、といのりました!そして神様は、かれのおいのりを、たしかに聞いてくださいました。
「何がひつようなのかを、イエス様に具体的につたえ、イエス様がたしかにそうしてくださるとしんじる。」ということを、わたしはハドソン・テーラーから学びました。イエス様はよろこんでくださいます。イエス様は、おいのりを聞き入れて下さいます。
ハドソン・テーラーはふたたび元気になり、新たなせん教したちとともに、中国にわたりました。
女の人 1: 「あなたたち、気がくるってるわ。ここにいたらいいわよ!」
女の人2: 「ここでならたくさんお金がかせげるじゃない。中国では、あなたたちはじきにわすれられるから、あなたたちはうえ死にするわ。」
ハドソン・テーラー: 「わすれる?神様が自分の子どもをわすれるなんてこと、決してありません!」
神様がかれをわすれることなど、一度もありませんでした。
ハドソン・テーラー: 「わたしに1000回命があたえられるなら、1000回せん教しになるだろう。」
あなたもせん教しになりたいですか?わたしは、あなたにやくそくします。「きっとあなたは、大金持ちになることはないでしょうし、つらいこともあるでしょう。しかし、それにもかかわらず、『イエス様がよいと思われることをし、すべての物事においてイエス様にしんらいすることい上にすばらしいことは、一つもありません。』」
登場人物: 語り手、ハドソン・テーラー、医者、女の人二人
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